会津絵蝋燭の用途は時代と共に変化しています。代表的な使用方法を以下に説明いたします。
室町から江戸時代の代表的な用途は以下の通りです。
絵蝋燭は、禁裏、公家、諸国大名への贈り物などとして用いられました。
公家や武家など上級階級においては室内の照明として用いられました。
提灯に入れて持ち運び移動時の照明として用いられました。
明治~昭和初期の代表的な用途は以下の通りです。
絵蝋燭は慶事や仏事などの贈り物などとして用いられました。
身分の高い家や商人など裕福な家の室内の照明として用いられました。
提灯に入れて持ち運び移動時の照明として用いられました。
祝宴を飾る明りとして用いられました。昔は挙式と披露宴を家でおこなうことが多く、日が落ちてから大勢の客を招いての祝宴を演出する際、身分の高い人々の間で絵蝋燭が使われたそうです。「華燭」とは結婚式の席などの華やかな灯の意味として使われるようになり、その華やかな様子を例えて「華燭の典」の語源になったといわれています。
現代の用途の代表的な用途は以下の通りです。
仏事などの贈り物などとして用いられています。
結婚式のキャンドルサービスで、メインキャンドルとして用いられています。
会津絵ろうそくまつりなどイベント時のイルミネーションとして用いられています。
和室など和風の部屋を飾るインテリアとして用いられています。
会津旅行の記念としてお土産などに用いられています。